低血糖症と診断されたMさんから以下の質問をいただきました。
普段はいただいたメッセージには出来る限り個別にメッセージのお返事をしているのですが、今回の質問内容は他にも気になる方がいそうだし、長くなりそうなので、ブログでのお返事に代えさせていただきます。
質問内容
~中略~
栄養療法をしている所はどこも検査やサプリメント代が高額で、通い続けることを考えたら躊躇してしまいます。
とにかくどこか信頼できる病院に診て頂きたいと思っているのですが、マリヤクリニックのこともう少し詳しく教えてください。
・栄養・サプリメントの指導など、どんな感じだったか
・nicoさんがどのくらいで回復を感じられたか
・サプリメントの料金
主観になってしまいますが、私は4年くらい続けて通っていたので、わかる範囲でお答えしたいと思います。
栄養サプリメントの指導など、どんな感じだったか
栄養サプリメントの指導は、5時間のブドウ糖負荷検査という血糖値の乱高下を調べる試験を受けるのが大前提です。(この検査をしないで、低血糖症と診断する病院はX)
検査で低血糖症と確定診断された場合、個々の血糖曲線(反応性低血糖症 or 無反応性低血糖症)に合わせた食事指導があります。
基本的な流れとしては、管理栄養士とのカウンセリング→医師の診察という流れがセット。
管理栄養士の栄養指導では、『低血糖症と精神疾患治療の手引』とマリヤクリニックオリジナルの「健康自己管理ファイル」に書いてある内容に則りながら、食べた方が良い物、食べない方が良い物のほか、生活するうえで留意することなど詳しく説明してくださいます。
低血糖症では補食といって、血糖値が下がりきる前(アドレナリン・ノルアドレナリンが放出される前)に食事をする必要があるのですが、その時にどんなものを食べればいいかなども個別に色々なアイディアをいただけます。
何のサプリメントを摂取するかの選定は、院長が3ヵ月に1回の血液検査の結果から足りない栄養素を見極め、患者の訴える症状を鑑みて決めてくださいます。
問診のほか、お腹を触診し、ガスが溜まっていないかなどのチェックを毎回していただけて、私の場合は消化酵素や乳酸菌や胃薬などの保健薬も処方してくださいました。
院長と会話をしながら、「これを試してみましょうか」という感じでお互い納得したら、各種サプリメントを試していき、体に合えば継続する感じです。
サプリメントを飲む種類は経時的に変化し、体調が良くなると種類を減らしていく流れになります。
サプリメントの成分の説明やどのタイミングで飲めばいいかなどの指導は、院長との診察後に再び管理栄養士さんが丁寧に指導してくださいます。
マリヤクリニックには管理栄養士さんが複数人いますが、どの方も物腰が柔らかく、とても親身になって相談に乗ってくれますよ。
どんな感じだったかと言われると、本やネットでは得られないようなアドバイスを個別にしていただけるので、その指導を愚直に実践すればだいぶ変化が感じ取られるようになると思います。
nicoはどのくらいで回復を感じられたか
私は治療初期は気力がなく自分が世界で一番不幸だと思っているようなネガティブ人間でしたが、1年くらいで、フルタイムで働こうという気力がわいてくるまで回復しました。
最初は抗不安剤を飲んでいて精神的な症状のほか、PMS、生理痛、ニキビ、鉄欠乏性貧血などひどい症状に見舞われていたのですが、絶対に治すという強い意思を持ち、誘惑にも負けずにきちんと食事指導&生活指導を守るように徹底しました。
そうすると、1ヵ月単位で薄皮がはがれるように嫌な症状が消失していきました。
ただ、やっぱり外食などでは糖質に敏感でそのあと頭痛が起こったりという症状は1~2年続いたのです・・・。
何が体感を引き上げるきっかけとなったのかは、おそらく、有機酸検査からのカンジダ除菌+腸ケアでした。
それにより、多少の糖質にも応じなくなりました。
体感が上がってからは、フェリチン(鉄欠乏性貧血のマーカー)が上がるまで通い続けました。
「もうあなたは治ったから次から来なくていいよ」と病院側からは特に言われないため、もう自分で対処できるようになったと判断し、今は基本的なサプリメントだけを購入しています。
ただ、あいにく、皆がすぐに回復できるわけではないと思います。
ストレスが多い環境にいたり、貧血があったり、併存疾患があれば治療は長引くでしょう。
『低血糖症治療体験談』では、年齢や背景がさまざまな方の治療体験談をのぞけます。
他の人が日常生活でどんな対策をしているかや、飲んでいるサプリメントの種類なども載っているので大変参考になります。
私はボロボロになるまで読んで励みにしたし、今でも初心に戻りたい時に時々読んでいます。
サプリメントの料金
サプリメントの料金は、処方されるサプリメントの種類によって異なりますが、だいたい最初は最適量で3万円前後になるかと思います。(私はずっと最適量飲んでいました。)
各栄養素1種類につき、7500~8500円くらい。
ただ嬉しいことに、マリヤクリニックの場合は会員値引きがあり、合計金額の20%オフくらいになります。買った金額によってポイントも貯まって次の支払い時に使えます。
クリニックサプリメントは他とは質が全然違うので、メンタル面に不調を抱えている人は特に、セロトニン(ネガティブに打ち勝つ幸せホルモン)の材料になるビタミンB、マグネシウム、ナイアシンだけでも良質なものを飲むのがベターだと思います。
私は医師の指導のもと、クリニックサプリメントに追加して、栄養素によっては、市販サプリメントや保健薬との併用もしていたため、それらを含めると総合的に、1ヵ月35,000円くらいでした。
また、カンジダ除菌などをすると処方薬も増えるため、その値段は当然ですがはね上がります。
体調が良くなればベースサプリメントだけで良いので、私は最終的に1ヵ月合計20,000円くらいに収まりました。
クリニックサプリメントは他のサプリメントと何が違うか
低血糖症の治療に欠かせないビタミンBのサプリメントを例にとってみます。
マリヤクリニックのビタミンBには、1粒にビタミンB1、2、6、ナイアシンアミド、ビオチン、パントテン酸カルシウム、葉酸、イノシトール、L-カルチニン、ベタイン、DNAが含有されています。
ビタミンBだけでなく、相乗的に働いてくれるDNA、イノシトール、ベタイン、L-カルチニンを配合してあるので、体がBを吸収しやすいよう効率よく働いてくれます。
いずれもTCA回路という最終的にミトコンドリアでエネルギーを産出する過程で、欠かせない栄養素。
効果を感じたいなら、ある程度の期間は高くてもクリニックサプリメントを飲むのがベターだと思います。
低血糖症の病院の決め方
低血糖症の治療は長期に及ぶので、通いやすい場所にあるか、栄養指導が適切か(or 極端でないか)、サプリメントの値段がずっと続けられる妥当な金額か、臨床数の多い腕のある医師か・・・を優先的に考えるのが良いでしょう。
総合的に考えて、私は低血糖症治療の第一人者で新しい治療を積極的に取り入れているマリヤクリニックに決めました。
約30年前から低血糖症に向き合ってきた病院なので、臨床数(患者のサンプル数)も他とは比較になりませんし、内科医なので体全体を把握してもらえますし、他の栄養療法クリニックに比べれば、サプリメントの値段も安い方です。
一番魅力的なのは、患者が治ることを第一に考えてくれる医師が診てくれるということです。
看護師、栄養士、事務の方もとても優しく、一丸となってサポートしてもらえている気分になりましたよ。
以上が質問の答えになりますが、参考になれば幸いです♪